かつて少年だったあなたへ
大人になると、夢見る気持ちを忘れてしまうというが、
果たして、本当にそうだろうか。
否、私たちは今も尚、
ファンタジーを生きている。
たとえば、ビジネスシーンにおいても、
新しい挑戦や困難に立ち向かうとき、
ボクたちは、それらを試練と捉え、
心の中では一握の覚悟と共に、剣をかざしている。
現実世界の自分は、剣も魔法も使えないけど、
人生の困難に立ち向かう唯一の武器は、
勇気と覚悟だということを、
幾多の物語は教えてくれた。
あの世界でも、この世界でも、
心の底から強く願い、
夢見る気持ちこそが、絶望を打ち砕き、
人生を変え、世界を変える力になるということを、
数多の主人公たちから学んだ。
ボクたちは、昔も今も、
心にファンタジーを宿し、
人生という名の物語を生きている。
-
想像という名の翼を無限に広げよう。
夢を描くことは、人生に意味と豊かをもたらす。 -
心の中に地図を携え、まずは歩み出そう。
その一歩こそ、人生を素晴らしい冒険にかえる。 -
新しい挑戦に恐怖はつきものである。
未知に挑むため、勇気という名の剣をかざせ。 -
何度も何度も困難や絶望は襲い来る。
最後まで諦めず、心折れない覚悟こそ魔法だ。
今もなお、その胸に宿る衝動は
ウソじゃないはずだ。
ボクたちには、
そういう物語が必要だと思う。
ただ、気がつくと、昔読んだ、
懐かしい物語を繰り返し観賞している。
銀河英雄伝説、機動戦士ガンダム、キン肉マン、北斗の拳、
エヴァンゲリオン、聖闘士星矢・・・etc
決して、異世界転生ものなど、
流行りの物語が悪いと言っているのではない。
エンターテイメントには、常に時代性があり、
同時代を生きる若者たちの感性を反映している。
たとえば、
フル3DのRRGが素晴らしいことは言うまでもないが、
2Dのドット絵キャラで、世界を旅するRPGの方が、
安心して物語に没入できる、と力強く言い張れるのは、
ファミコン・ジャンプ世代の
”思い出補正”された
”ガラパゴス化した感性”
なのかもしれない。
ただただ、過去の作品を消費したいのではない。
40代以上のボクたちが安心して没入できる、
心を刃に変えるような、
覚悟と生き様 を携えた
勇者たちによる、
壮大な群像劇・英雄伝説が欲しいのだ。
作品を描く、ボクたち自身も、
最敬礼できる英雄達の物語が必要だと心から願ったのだ。
なので、この作品は、友情・努力・勝利を携え、
日々、ビジネスや人生を切り拓く戦いに挑む。
かつて少年だった
40代以上の仲間たちに読んで欲しい。
ここから始まる物語は、端なるプロローグであり、
この世界の成り立ちを説明する、いわば設定であり、
ボクたちから皆さんへのお手紙のようなもの。
主人公である、トオルとサラを巡る、
約2600年の歴史を彩る、本当の物語。